塞ぎ込んでて。逃げるようにソファで一人寝るっていう動作でフラッシュバックして意固地になって「起きたら出て行こう。線を引き直して期待しない関係を貫こう」と迷いがあったけど決めようと思っていた。もう辛いから。なのに一回起きたみたいで現れてまず私の姿を見つけてへにゃって笑うの。それで
「一緒に寝ないの?」
『眠れないし邪魔になるからいい』
「じゃあ俺がソファで寝るよ。ベッド使って」
『いらない』
「風邪ひいてるじゃん。使いなよ」
『私のことは気にしなくていいよ。今日も仕事やろ」
問答の不毛さと こうなったらどんどん意固地になる性格を知ってか
「わかった」と
相手が半分寝ぼけていたしここで出て行ったら"1回目"と同じだな、ともう一度起きるのを待つことにした。ちゃんと頭が回っている状態で突き放さないと独り善がりだから。同じ轍を踏みたくなかったから。そうしたらそんなに時間経たずに今度はソファ越しでなく目線を合わせた場所に来て。
なにを言うのだろうと思えば
なんの前置きもなく
「猫の名前で一番多いのってなにか知ってる?モモなんだって」
そのまま放置で寝るわけでも
「やっぱりお前が寝ろよ」って連れ戻すでも床で寝るわけでもなくて。ここだけが今まで終わりを見せていた人達との唯一の違いで。
きっと考えてくれたんだろう。どうしたら周りが見えなくなって「助けて」が言えなくなっている状態を切れるかって。もしかしたらセンスかもしれないけど。そこで毒気を抜かれて張り詰めていたものが切れて泣き崩れたわけだけども相手は容赦なくソファに侵入して「おいもっとつめろよ」と笑うわけです
『むりーこれ以上詰めれない つぶれる』と泣きながら笑いながら抵抗したら手をすくい取られて「よし、ベッド行くか」と。
寒くて小さくなっていたら丁寧に布団をかけてくれて「で、どーした。なにをそんなに考え込んでたんだよ」と言うのを皮切りに
ソファでのフラッシュバックのこと、付き合うと別れるからもう付き合わないって決めたこと。線を引き直そうとしたこと。好かれて告白されたからつまらなくなってしまったこと。おおよそ思ったことを全て吐き出した後「付き合っても今と何も変わらないと思うよ?」そんなの嘘だって前の2件が立証してる
でも「モモの話」だけが違くて。
塞ぎ込んだ私を対面で止めれた人はいなかった。だって言が立つから口で言い負けることなんてなかったから。そこで考える片隅に「付き合ってもいいのかも」の尻尾だけ浮かんだ。自分の感覚を一番に考えているからそう"思えた"ことに困惑した。だから
最後の一押しが欲しかった。
『……もう一回、告白して
って言ったら 告白してくれる…?』
「お前からじゃないのかよ」
って耳元で笑いながら呼吸5つ分くらいの間をとってから。
「大好きです。今度は嘘じゃないよ」
唯一の、名前を呼んだ時と同じ
これ以上にない真剣なトーンで。
それでも全部の主導性を執らないところに ああ、勝てねえかもって。一押しだけして最後の一手はあくまで私に打たせる気か、と。
そこがちょっと面白くて鼻先にあった耳に口づけるような距離まで抱きしめて折れることにした。
『わたしと おつきあいしませんか』
顔は見れなかったけど
いつも以上にくっしゃくしゃにして笑ってんだろうなって鼻息だけでわかった。
答えは聞かなくても知っていたけど。「もちろん。喜んで。断る理由がない」なんて律儀に返事をしてきて。
照れ隠しでホールドしてたはずなんだけど引き剥がされて頭をわしゃわしゃ撫でられるのな。
顔みんな。うるせい黙ってホールドされとけって思って抵抗していたんだけどちょっと雑に頭に手を乗せられて鼻先どうしが触れる距離に逆ホールド。
「これからも、よろしくな」と
言われたところで昨日起こりました「誓いを破った話」ならびに「モモの話」全容でございます
2018.2.15
「一緒に寝ないの?」
『眠れないし邪魔になるからいい』
「じゃあ俺がソファで寝るよ。ベッド使って」
『いらない』
「風邪ひいてるじゃん。使いなよ」
『私のことは気にしなくていいよ。今日も仕事やろ」
問答の不毛さと こうなったらどんどん意固地になる性格を知ってか
「わかった」と
相手が半分寝ぼけていたしここで出て行ったら"1回目"と同じだな、ともう一度起きるのを待つことにした。ちゃんと頭が回っている状態で突き放さないと独り善がりだから。同じ轍を踏みたくなかったから。そうしたらそんなに時間経たずに今度はソファ越しでなく目線を合わせた場所に来て。
なにを言うのだろうと思えば
なんの前置きもなく
「猫の名前で一番多いのってなにか知ってる?モモなんだって」
そのまま放置で寝るわけでも
「やっぱりお前が寝ろよ」って連れ戻すでも床で寝るわけでもなくて。ここだけが今まで終わりを見せていた人達との唯一の違いで。
きっと考えてくれたんだろう。どうしたら周りが見えなくなって「助けて」が言えなくなっている状態を切れるかって。もしかしたらセンスかもしれないけど。そこで毒気を抜かれて張り詰めていたものが切れて泣き崩れたわけだけども相手は容赦なくソファに侵入して「おいもっとつめろよ」と笑うわけです
『むりーこれ以上詰めれない つぶれる』と泣きながら笑いながら抵抗したら手をすくい取られて「よし、ベッド行くか」と。
寒くて小さくなっていたら丁寧に布団をかけてくれて「で、どーした。なにをそんなに考え込んでたんだよ」と言うのを皮切りに
ソファでのフラッシュバックのこと、付き合うと別れるからもう付き合わないって決めたこと。線を引き直そうとしたこと。好かれて告白されたからつまらなくなってしまったこと。おおよそ思ったことを全て吐き出した後「付き合っても今と何も変わらないと思うよ?」そんなの嘘だって前の2件が立証してる
でも「モモの話」だけが違くて。
塞ぎ込んだ私を対面で止めれた人はいなかった。だって言が立つから口で言い負けることなんてなかったから。そこで考える片隅に「付き合ってもいいのかも」の尻尾だけ浮かんだ。自分の感覚を一番に考えているからそう"思えた"ことに困惑した。だから
最後の一押しが欲しかった。
『……もう一回、告白して
って言ったら 告白してくれる…?』
「お前からじゃないのかよ」
って耳元で笑いながら呼吸5つ分くらいの間をとってから。
「大好きです。今度は嘘じゃないよ」
唯一の、名前を呼んだ時と同じ
これ以上にない真剣なトーンで。
それでも全部の主導性を執らないところに ああ、勝てねえかもって。一押しだけして最後の一手はあくまで私に打たせる気か、と。
そこがちょっと面白くて鼻先にあった耳に口づけるような距離まで抱きしめて折れることにした。
『わたしと おつきあいしませんか』
顔は見れなかったけど
いつも以上にくっしゃくしゃにして笑ってんだろうなって鼻息だけでわかった。
答えは聞かなくても知っていたけど。「もちろん。喜んで。断る理由がない」なんて律儀に返事をしてきて。
照れ隠しでホールドしてたはずなんだけど引き剥がされて頭をわしゃわしゃ撫でられるのな。
顔みんな。うるせい黙ってホールドされとけって思って抵抗していたんだけどちょっと雑に頭に手を乗せられて鼻先どうしが触れる距離に逆ホールド。
「これからも、よろしくな」と
言われたところで昨日起こりました「誓いを破った話」ならびに「モモの話」全容でございます
2018.2.15
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