人形の国の話

「それでも生きていて欲しかった」と「優しい嘘」の2編

ファラーシャは体が弱く徐々に容態は悪化していった後 意識不明になり昏睡
彼女と別れたくなかった親友のツェルは魔法でファラーシャを人形にする
「ごめんね、ごめん。それでもあなたを失いたくないの」
その人形を持ち出してツェルは故郷を離れ誰も知らない町へ流れ着く
独学で人形を作るすべを覚えいつしか人形士になっていた
作った人形を売ることで日々の生活をしていたがファラーシャを失った悲しみは癒えないまま時は経った

ある時生きた瞳を持つ人形を探しているという胡散臭い魔術師を名乗る男に出会う
全く信用していなかったが言動が異世界のもの過ぎて逆に興味が湧いた
話を聞こうと工房に招いたら飄々とした男の様子が変わった

「ああ、探す手間が省けた」と
その視線はファラーシャの人形に向いていた

ライゼは生きた瞳を持つ人形を持ち帰る為にこの国に来たのだが
ツェルは絶対に渡さないと断固拒否
即刻工房から追い出して「ファラーシャが……生きてる?」

時空通信機器で依頼人に確認をすると無機物に生体反応が出るということは
何かの事件ではないかとの懸念から調査と回収の依頼らしい
詳しく調べて欲しいとのことでライゼはもう一回会おうとするがファラーシャを奪われてしまうと思い込んでいるツェルは店から出なくなった

※ここで
1.町に魔物が出てツェルのところにきて危ないところをライゼが倒す
2.ファラーシャしか知りえないことをライゼが言う
3.空間転移で工房に入り込み「困らせないでもらえるか」と実力行使

1~3のどれかによりライゼすげーってなって話を聞く
ファラーシャの欠片が瞳に残っていることを知る
頭の回転が速いツェルは開き直って
「動かないものにカケラが残ってるのが悪いなら、この人形が動けばいいだろう」
「魔術師サンなら動かせるやり方も知ってそうだしオシエテ?」

※ここでなにかしらライゼが利益を感じるものを提供する(浮かんでない)
色んな国を旅してるんでしょ。だったら弟子がいたほうが便利じゃない?的なやつかな・・・

ライゼが無機物を指示通りに動かす魔法をかけて契約者をツェルにする
原理を教えてあとは自分で何とかしろと どっさりと魔法書を置いていく


ライゼが去った後も通信できるよう媒介のアイテム(※撮影に使えそうな魔法っぽい共通のなにか)を渡されているので映像と音声のやり取りが時空を超えて出来るようになる

もともと人形に変えることが出来る程度には素質があるのですんなりできるようになる
そこでツェルが親友だったこと、その彼女を元に作ったこと
幼い頃の思い出や彼女の考え方を教え込んでいく
本来なら事細かに教え込んでいくもの灘がそう時間はかからずに生きていた頃のファラーシャそっくりになった

通信にも魔力がいるのでライゼ側から掛けないと繋がらなかったが
あくる日、ツェル側から通信が入る

「置いていってもらった魔法書の中に通信魔法のやり方も載っていたのでやってみました」
そこには傍らにたたずんで微笑んでいるファラーシャの姿
どこか誇らしく、幸せそうなツェルにライゼも素直じゃない賛辞を送る


ここまでが『それでも生きていて欲しかった』の話



ライゼの時系列的に、もう少し経ってから
今度はファラーシャから通信があって
「本人に言ってはないけど瞳を通じてずっと見てきた。感謝をしている。悔やまないで欲しい。それを伝えたいけど伝えるとツェルを傷つけて壊してしまいそうでこわい」と新規依頼が入る

そこで一波乱ありつつ「私は全てを知っていた」「ずっと守ってくれていた」「感謝している」「私の為に悲しまないで」を伝えてツェルの世界を結果的に明るくする『やさしい嘘』の話、はまた今度考える


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